Macのカメラ設定アプリ比較
執筆:A.C.R. van Hooff 更新日: 約7分で読めます
結論: お使いのカメラによって変わります。Appleの内蔵カメラ、Studio Display、連係カメラとして使うiPhoneには、ほかのアプリが変更できる設定がありません。そのため調整できるのは、CamertureやOBSのように映像を処理するアプリだけです。USBウェブカメラなら、ハードウェア設定アプリ(Webcam Settings、CamDial、Webcam Works、Logitech製カメラならLogi Tune)も使えます。
Camertureは私たちが作っているアプリです。その点を踏まえてお読みください。2026年11月時点の情報で、それぞれの選択肢をできるだけ公平に紹介しています。
カメラ設定アプリには2つの種類がある
Macの「カメラ設定」をうたうアプリは、2つの方式のどちらかで動いています。この違いによって、そもそもお使いのカメラに効果があるかどうかが決まります。
ハードウェア設定アプリは、ウェブカメラ内部の設定を変更します。露出、ホワイトバランス、フォーカス、ズームなどです。ほとんどのUSBウェブカメラは、アプリがこうした設定を読み書きできる規格(USB Video Class)に対応しています。処理はカメラ側が行うので、アプリの負荷はほとんどありません。ただし、変更できるのはカメラが用意している設定だけで、Appleのカメラにはほとんど何もありません。内蔵のFaceTime HDカメラと連係カメラにはアプリから変更できる設定がなく、Studio Displayのカメラも、ホワイトバランスの自動調整のオン・オフとフリッカー設定を除けば、露出や色の設定はありません。これらのアプリが「Appleのカメラは調整できない」と説明しているのはそのためです。
映像処理アプリは、macOSに仮想カメラを追加します。実際のカメラの映像を受け取り、Mac上で調整してから渡します。通話アプリでは、実際のカメラの代わりにそのアプリのカメラを選びます。この方式はAppleのカメラを含むどんなカメラでも使え、顔の赤みを抑えるといった、カメラの設定ではできないことも可能です。
比較表
| 仕組み | Appleの内蔵カメラとStudio Display | USBウェブカメラ | 使える場所 | |
|---|---|---|---|---|
| Camerture | 映像を調整する仮想カメラ。USBウェブカメラのハードウェア設定も可能 | 露出、コントラスト、ハイライト、シャドウ、色、肌の赤み、シャープネス、ズーム | 映像の調整とウェブカメラ本体の設定 | カメラを選べるすべてのアプリ |
| macOSのビデオエフェクト | macOSに内蔵 | Macとカメラによって、スタジオ照明、ポートレート、センターフレーム。露出や色の調整はなし | 一部のエフェクト | すべてのアプリ |
| Webcam Settings、CamDial、Webcam Works | ハードウェア設定 | 不可 | ウェブカメラ本体の設定 | すべてのアプリ(変更はカメラ側で行われるため) |
| Logi Tune | Logitechのハードウェア設定 | 不可 | Logitech製ウェブカメラのみ | すべてのアプリ |
| Camo | スマートフォンをウェブカメラにするための仮想カメラ | 主な用途ではない | 主な用途ではない | カメラを選べるすべてのアプリ |
| OBS Studio | 仮想カメラ付きの配信ソフト | 色補正フィルター | 色補正フィルター | OBSを起動している間はすべてのアプリ |
| Zoom、Teams、Meetの設定 | 通話アプリ内 | Zoomの低照度向けの調整など、いくつかのオプション | 同じオプション | そのアプリのみ |
それぞれの選択肢
Camerture
Camertureは、独自のカメラをmacOSに追加するメニューバーアプリです。FaceTime、Zoom、Teams、Meetなどのアプリで「Camerture」を選び、メニューバーからライブプレビューを見ながら見た目を調整します。調整できるのは、露出、コントラスト、ハイライト、シャドウ、色温度、色合い、彩度、自然な彩度、肌の赤み、シャープネス、ズームです。USBウェブカメラでは、フォーカスやホワイトバランスなど本体の設定も変更できます。設定はカメラごとに保存され、アプリを閉じてもカメラは動き続け、すべての映像はMac上で処理されます。
- 向いている人: Appleの内蔵カメラやStudio Displayを、使い方を変えずにどのアプリでもきれいに映したい人。
- 注意点: macOS 14 Sonoma以降が必要で、最初に一度だけシステム設定でカメラの許可を求められます。$14.99の買い切りで、Mac 2台まで使えます。
macOSのビデオエフェクト
アプリがカメラを使っている間、macOSのメニューバーとコントロールセンターにビデオエフェクトが表示されます。Macとカメラによって、ポートレート(背景をぼかす)、スタジオ照明(背景を暗くして顔を明るくする)、センターフレーム(動いてもフレームの中に収める)が使えます。
- 向いている人: Macにすでにある機能で、無料で改善したい人。背後の窓で顔が暗くなるなら、まずスタジオ照明を試してください。
- 注意点: オンかオフかのエフェクトです。露出、ホワイトバランス、色の調整はありません。
Webcam Settings、CamDial、Webcam Works
これらのアプリは、USBウェブカメラのハードウェア設定(露出時間、ホワイトバランス、フォーカス、ズームなど)を表示し、自動調整をオフにして固定できるようにします。変更はカメラ側で行われるため、すべてのアプリに反映されます。
- 向いている人: 露出、ホワイトバランス、フォーカスが勝手に変わり続けるUSBウェブカメラを使っている人。
- 注意点: Appleの内蔵カメラ、連係カメラ、Studio Displayの映像は変えられません。また、お使いのウェブカメラが対応している設定しか使えません。
Logi Tune
Logitechが自社のウェブカメラやヘッドセット向けに提供しているアプリで、モデルによってズーム、フォーカス、ホワイトバランス、画質の調整などができます。
- 向いている人: Logitech製ウェブカメラを持っている人。
- 注意点: Logitech製品でしか使えません。
Camo
Camoは、スマートフォンを高画質なウェブカメラとして使うためのアプリで、独自の仮想カメラ、エフェクト、オーバーレイを備えています。
- 向いている人: どのみち通話でスマートフォンのカメラを使いたい人。
- 注意点: Macにもともとあるカメラを調整するためではなく、スマートフォンのカメラのために作られています。
OBS Studio
OBS Studioは、配信と録画のための無料のオープンソースソフトです。カメラをソースとして追加し、色補正フィルターをかけて仮想カメラを開始します。通話アプリでは「OBS Virtual Camera」を選びます。
- 向いている人: 配信者や、シーン、オーバーレイ、複数カメラも使いたい人。
- 注意点: 通話のたびにOBSを起動しておく必要があります。本格的な制作ツールなので、使いこなすには相応の慣れが必要です。
通話アプリの設定
Zoom、Teams、Meetには、それぞれ独自のオプションがいくつかあります。たとえばZoomの低照度向けの調整です。
- 向いている人: 使う通話アプリがひとつだけで、手早く改善したい人。
- 注意点: そのアプリの中でしか効かず、アプリごとにオプションが異なります。
どれを選べばいい?
- 内蔵カメラやStudio Displayを使っていて、どのアプリでもきれいに映りたい: Camerture。まさにそのために作られています。
- 無料で、顔を少し明るくしたいだけ: まずmacOSのスタジオ照明を試し、部屋の照明を見直しましょう。
- USBウェブカメラの露出、ホワイトバランス、フォーカスを固定したいだけ: ハードウェア設定アプリか、カメラメーカーのアプリで十分かもしれません。Camertureにもこれらの設定があり、さらに映像の調整もできます。
- スマートフォンをウェブカメラとして使いたい: Camo、またはmacOSに内蔵の連係カメラ。Camertureは連係カメラにも対応しています。
- 配信をする、またはシーンやオーバーレイを使いたい: OBS Studio。
まだ迷っているなら、Camertureの使い方を見るか、Macのカメラが暗い理由をお読みください。