Macのカメラが暗い理由と直し方
執筆:A.C.R. van Hooff 更新日: 約6分で読めます
結論: Appleのカメラは露出を自動で決めていて、macOSには明るさや露出の設定がありません。カメラは画面全体の明るさを測るため、背後に明るい窓があったり部屋が暗かったりすると、顔が暗く映ってしまいます。まずは照明を見直しましょう。露出・シャドウ・色を本格的に調整したいなら、Camertureのように独自のカメラをmacOSに追加するアプリを使います。
Macのカメラが暗く映る理由
MacBook、iMac、Studio Displayのカメラは、映像の明るさを自分で決めています。画面全体の光を測り、その平均に合わせようとします。光が均一なときはうまくいきますが、よくある2つの場面で失敗します。
背後に明るい窓や照明がある。 カメラはたくさんの光を感じ取り、窓が真っ白にならないよう映像全体を暗くします。その結果、顔が影に沈んでしまいます。典型的な逆光のビデオ通話です。
部屋が暗い。 光が少ないと、カメラは感度を上げます。映像は明るくなりますが、ざらつき、ぼやけ、のっぺりとした印象になり、夜はそれでも暗く見えることがよくあります。ノートパソコンのカメラはセンサーが小さいため、スマートフォンや本格的なカメラよりもこうした状況が苦手です。
逆に白っぽく映る理由
反対のことも起こります。顔が青白く、黒がグレーになり、コントラストがなくなる状態です。
- カメラが暗い背景に合わせて露出している。 暗い部屋でスポットライトのような光の中に座っていると、カメラは部屋に合わせて全体を明るくするため、顔が明るくなりすぎます。
- レンズが汚れている。 カメラのガラスに指紋が付くと、映像全体が白くかすんでぼやけ、明るい部分がにじみます。MacBookでは、画面の上端を持って開くたびに起こりがちです。
- 光が混ざっている。 窓からの自然光と暖色の照明が同時に当たると、ホワイトバランスの自動調整が迷います。顔の片側がオレンジ、反対側が青くなったり、映像全体に色かぶりが出たりします。
明るさを上げるだけでは解決できない理由
macOSにはカメラの設定がありません。システム設定のどこにもカメラの露出・明るさ・ホワイトバランスの項目はなく、見落としている隠しオプションでもありません。
アプリがカメラ本体の設定を変えることもできません。内蔵のFaceTime HDカメラや連係カメラとして使うiPhoneには、ほかのアプリから変更できる設定がありません。Studio Displayのカメラも、ホワイトバランスの自動調整のオン・オフとフリッカー設定を除けば、アプリが変えられる露出や色の設定はありません。そのため、Mac向けのウェブカメラ設定アプリはUSBウェブカメラでしか使えません。カメラ内部の設定を変える仕組みなのに、Appleのカメラにはその設定がないからです。違いについてはMacのカメラ設定アプリ比較で詳しく説明しています。
効果があるのは、カメラから出たあとの映像を調整する方法です。macOSのビデオエフェクト、通話アプリ独自の設定、そしてCamertureのようなアプリがこの方法をとっています。
Macのカメラが暗いときの直し方
上から順に試してください。最初の方法は無料で、どんなカメラにも効果があります。
1. 照明を見直す
いちばん効果が大きいのは光です。しかもお金はかかりません。
- 光のほうを向く。 窓が正面か横に来るように机を置き、背後には来ないようにします。どうしても背後になる場合は、通話中だけカーテンを閉めましょう。
- 画面の後ろにやわらかい光を置く。 Macの後ろの壁や白い紙に向けたデスクライトは、まぶしさを抑えて顔を均一に照らします。
- 光は上からではなく目の高さから。 天井の照明は目の下に影を作ります。顔の高さにある照明のほうがずっときれいに映ります。
- 光の種類をそろえる。 自然光か照明のどちらかにし、混ぜないようにします。混ざってしまう場合は、昼光色の電球が役立ちます。
2. レンズを拭く
メガネ拭きのような、やわらかく乾いた布でカメラのガラスを拭きます。映像が白くかすんだりぼやけたりしていたなら、これだけで解決するかもしれません。
3. macOSのスタジオ照明を試す
通話中に、メニューバーまたはコントロールセンターのカメラアイコンをクリックすると、ビデオエフェクトが開きます。お使いのMacとカメラによって、ポートレート、スタジオ照明、センターフレームが使えます。スタジオ照明は背景を暗くして顔を明るくするので、背後に窓があるときに役立ちます。無料ですが、効果はひとつだけで、露出・シャドウ・色は調整できません。
4. 通話アプリの設定を使う
通話アプリによっては独自の補正機能があります。たとえばZoomには、ビデオ設定に低照度向けの調整があります。ただし、そのアプリの中でしか効かず、アプリごとに機能も異なります。
5. iPhoneをウェブカメラとして使う
連係カメラを使えば、最近のiPhoneをMacのウェブカメラとして使えます。iPhoneのカメラは、ノートパソコンのカメラよりも暗い場所にずっと強いです。ただし、通話のたびにiPhoneを画面の上に取り付ける必要があります。
6. Camertureで映像を自分で調整する
Camertureは、Appleが用意しなかった設定を追加します。露出、コントラスト、ハイライト、シャドウ、色温度、色合い、彩度、自然な彩度、肌の赤み、シャープネス、ズームです。独自のカメラをmacOSに追加するので、FaceTime、Zoom、Teams、Meetなどのアプリで一度「Camerture」を選べば、どのアプリでも調整後の映像が使われます。内蔵カメラ、Studio Display、連係カメラ、USBウェブカメラに対応し、カメラごとに設定を記憶して、すべての処理をMac上で行います。セットアップは約1分で、$14.99の買い切りです。
よくある悩みに効く設定
Camertureを使う場合は、次の設定から始めるのがおすすめです。少しずつ変えて、ライブプレビューで見比べてください。
| 悩み | 変える設定 |
|---|---|
| 背後に窓があり、顔が暗い | シャドウを上げる、露出を少し上げる、ハイライトを下げる |
| 夜になると暗くてざらつく | 露出とシャドウを上げる、ざらつきが目立たないようシャープネスは低めに |
| 顔が青白く、白っぽい | 露出とハイライトを下げる、コントラストを少し上げる |
| 照明の下でオレンジや黄色っぽい | 色温度を青のほうへ動かす |
| 顔が赤い、肌がまだらに見える | 「肌の赤みを軽減」を左へ動かす(顔が赤く映る理由を参照) |
よくある質問
MacBookのカメラの露出はシステム設定で変えられますか?
いいえ。macOSには、どのカメラについても露出・明るさ・ホワイトバランスの設定がありません。照明を変えるか、映像を調整するアプリを使う必要があります。
もっと良いウェブカメラを買えば解決しますか?
ある程度は解決します。良いUSBウェブカメラはセンサーが大きく、設定も変えられるので、暗い場所に強くなります。ただし背後の窓はどうにもできませんし、今あるカメラを使い続けたい人も多いでしょう。Camertureはどちらのカメラにも使えます。
通話中はCamertureを開いたままにする必要がありますか?
いいえ。Camertureカメラは設定を記憶し、アプリを起動していなくても使い続けます。録画やアップロードは一切行われず、すべての映像は通話に届くまでのあいだにMac上で調整されます。